【第1話】ウェブサイト制作の進め方|マーキュリー新卒採用サイト制作秘話
初めまして! マーキュリー採用担当の馬場です。
2021年、その第一歩となるマーキュリー新卒採用サイトがリニューアルされました。
皆さんはもうチェックしていただけましたか?
自分に似ているキャラクターは見つかりましたか?
(ちなみに私は「戦略タイプ」だと言われました!)
キャラクター紹介はまた後ほどリンクを貼るので、
そちらもぜひご覧くださいね。
さて、今回から全3回に分けてお伝えするのは、
「採用サイト制作秘話」。
第1話では、ウェブサイト制作の進め方を中心に
お話しします。
採用サイト制作を検討中の企業担当者さんや、
就活生の皆さんも、ウェブ制作の裏側や
進め方を知ると面接準備にも役立ちますので、
ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
ウェブサイト制作の基本手順
まずは、「採用サイト制作」という
大きなプロジェクトを進めるための
基本的な流れをざっくり確認しましょう。
一般的には、以下のような手順で進めます。
1.目的の明確化
2.ターゲット・ターゲットCV(コンバージョン)設定
3.サイト構成(設計図)策定
4.デザイン・UI/UX設計
5.コンテンツ作成(ライティング・撮影・動画など)
6.コーディング・開発
7.テスト・最終チェック
8.公開・運用開始
9.定期的な改善(A/Bテスト・アクセス解析)
今回は特に「1. 目的の明確化」「4. デザイン・UI/UX設計」「5. コンテンツ作成」の部分を中心に、
当社の事例を交えながら詳しく解説します。
目的を明確化することが最重要
なぜ「目的」が大事なのか?
ウェブ制作に限らず、新しい取り組みを始めるときは
「目的を明確化する」ことが最優先。
「何のためにサイトを作るのか?」が曖昧だと、
作業中にブレが生じ、最終的に訪問者のニーズに
応えられないサイトになってしまいます。
マーキュリーでは、今回の新卒採用サイトリニューアルの
“最初の目的定義”として、社内でこんな問いを立てました。
目的:マーキュリーにとっての「良い人材」を採用し、
定着率を高める
──でも「良い人材」とは何でしょうか?
「学生が見て魅力を感じる情報を掲載し、
エントリー数を増やす」
「面接前に会社理解を深めてもらい、ミスマッチを減らす」
「最終的に内定辞退率を下げる」など、
さまざまな達成したい指標(KPI)があります。
具体的には、
- 応募者数増加(例:年間200名→300名にアップ)
- サイト訪問後のエントリー率向上(現状3%→5%)
- ミスマッチによる早期離職率の低減
- SNSや口コミでのポジティブな情報拡散
など、数値化できる目標を経営層・採用チームで
擦り合わせて決定しました。
KPIを掲げた上で、「誰に(ターゲット)」「何を(メッセージ)」「どのように(UI/UX設計)」を伝えるかを
逆算して考え始めました。
サイトデザイン・コンテンツ設計のポイント
■UX・UIを重視したデザイン
「スマホファーストじゃないと、すぐ離脱される!」という
意識は当然のこと。
当社のリニューアルでは、まずモバイルでの見やすさと
使いやすさを最優先しました。
- ファーストビュー(TOPページ最上部)の高速読み込み
画像を軽量化しつつ、メインビジュアル(キャラクター+キャッチコピー)を表示。 - ハンバーガーメニュー+パンくずリストの導入
サイト内のどこにいるか一目でわかり、必要な情報にストレスなくアクセスできるように。 - CTAボタン(エントリー/イベント予約)の色や配置
「今すぐエントリー」「説明会予約はこちら」など、ユーザー行動を促すボタンを常に固定表示。
■コンテンツ企画のフレームワーク
どんなコンテンツを掲載するかは、
“ターゲット視点”で考えました。
採用ターゲットは、主に大学3年生~院1年生の就活生で、
「WebやSNSで情報を集めることに慣れている層」です。
具体的に用意したいコンテンツ例:
1.キャラクター紹介ページ
→ 自分と同じキャラタイプを見つけ、“親近感”や“企業理解”を深める。
2.社員インタビュー(共感ストーリー)
→ 「高校時代はバスケ部でした」「地方出身で右も左もわからない入社当初の苦労談!」など、リアルな声。
3.社内制度&福利厚生解説
→「産休育休が取得率100%の理由」「時短勤務を取得したママ社員インタビュー」など具体事例。
4.オフィスツアー動画
→ 北海道~沖縄まで26拠点のオフィスを紹介。
5.インターン体験談・先輩の就活ガクチカ紹介
→ 実際にインターンシップで経験したことや、内定者が書いたガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の例文。
これらを「採用サイト+I・M・PRESS」で連携させることで、
SEO的にも相乗効果を狙っています。
依頼する制作会社選びはコンペ形式で
■なぜ複数社に依頼するのか?
「制作会社を1社に絞るのは不安」という声は多いもの。
そこで当社では4社にコンペティションを依頼し、
最終的にベストなパートナーを選びました。
- A社:大手企業実績豊富。デザイン力が高く、業務フローがしっかりしている。
- B社:SNSマーケティング強み。SEO対策に強く、コンテンツ企画にも定評あり。
- C社:地元クリエイター集団。全国26拠点のローカルニーズに詳しい。
- D社:採用特化型のウェブ制作会社。先進的なUI/UX事例が多い。
各社プランのメリット・デメリットを比べ、
最終的に「B社+C社のハイブリッド体制」で進めることに決定。
理由は「A社の経験とデザイン力」と「B社のSEO・SNS運用力」を
掛け合わせることで、全国の就活生が検索から
辿り着きやすいサイトにしたかったからです。
■コンペ実施の流れ
1.要件定義シートの作成
目的、ターゲット、KPI、希望イメージをまとめた
RFP(提案依頼書)を作成。
2.各社へのRFP共有・ヒアリング実施
Zoomや対面で詳細を説明し、質問を受け付け。
3.一次提案書・見積もりの受領
ページ構成案、デザインサンプル、スケジュール、
見積もりを整備。
4.プレゼンテーション&質疑応答
各社にオンラインプレゼンを実施。
社内関係者からの質問にも回答してもらう。
5.社内検討&最終調整
予算感、納期、既存システムとの連携などを
総合的に比較。
6.受注決定&製作契約書締結
一見、手間がかかるように思えますが、
結果的にコストパフォーマンスと品質の両立ができる
最適なパートナーを見つけることができました。
サイト構成決定から撮影、納品まで
■サイト構成の詰め方
採用サイト全体の構成図(サイトマップ)を作成し、
ディレクトリやページ名を明確にします。
例)
- /top:TOPページ
- /about:企業理念・会社概要
- /culture:社内制度・カルチャー紹介
- /career:採用フロー・応募フォーム
- /voice:社員インタビュー集
- /office-tour:オフィスツアー動画
- /faq:よくある質問
その上で、各ページに必要なテキスト原稿や画像素材、
動画コンテンツを洗い出し、
タスクをチーム内で割り振ります。
採用担当チームと営業部門、管理部門が密に連携し、
納期目標を共有して進行しました。
■写真撮影・動画制作
新サイトでは社員の「顔」が見えるコンテンツを重視。
具体的には、以下を1日かけて撮影しました。
- 社員インタビュー撮影(5名)
- オフィス風景スナップ(各拠点1~2枚ずつ)
- キャラクターイラストの撮影素材(イラストレーターとの連携で商品写真風に)
撮影チームには、当社の撮影担当と外部カメラマンを
アサイン。
「自然体の表情」「社内の活気が感じられる瞬間」を
ってカットを指定し、笑顔の瞬間や真剣な表情を
逃さずスナップ。
結果的に計100枚以上の写真素材が集まり、
サイトデザインのアクセントとして活かされました。
■コーディング&CMS導入
デザインデータを元に、WordPressをベースとしたCMSを構築。
- レスポンシブデザインを徹底してスマホ表示を最適化。
- カスタム投稿タイプを活用し、社員インタビューなどを更新しやすい構造に。
- プラグイン選定では、SEOスコアを上げるための「Yoast SEO」や「内部リンク最適化ツール」を導入。
開発環境では、Gitを使ったバージョン管理と
ステージング環境での動作確認を実施し、
本番公開前にバグの洗い出しを徹底しました。
■テスト・最終チェック
サイト公開前には、以下の項目を
全社チェックリストに基づいて確認。
- 動作検証:リンク切れ、画像表示不具合がないか
- 表示チェック:主要ブラウザ(Chrome、Safari、Edge)とスマホ(iOS、Android)でレイアウト崩れがないか
- SEOチェック:メタタグ、alt属性、見出し(H1〜H3)の最適化
- セキュリティチェック:SSL証明書、CMSログイン制限、バックアップ設定
これらを社内の5名+外部パートナーの合計6名で
レビューし、公開直前に最終OKを得ました。
■公開・運用開始
ついに、2020年12月10日に新卒採用サイトを正式公開。
公開日に合わせて公式SNS(Twitter、Instagram、
YouTube)で告知投稿を実施し、
アクセス数は公開後3日間で15,000PVを突破しました。
次回予告:写真撮影の舞台裏を大公開!
第1話では、ウェブサイト制作全体の流れと
ポイントをお話ししました。
次回の第2話では、実際に行われた写真撮影風景を
レポート!
- 社員の笑顔を引き出すコツ
- カメラマンとの連携ポイント
- 実際に撮影した写真をどう編集したか
など、“ビジュアル制作”の裏側をお見せします。
お楽しみに♪
まとめ
今回は、マーキュリー新卒採用サイト制作秘話・第1話と
して、ウェブサイト制作の進め方を詳しくご紹介しました。
- 目的を明確化し、KPIを設定したこと
- UX・UIを重視したデザイン設計
- 複数社参加のコンペティションで最適な制作会社を選定
- 構成設計から写真撮影、CMS構築、公開までの具体的な流れ
などを通じて、単なる「採用サイト」ではなく、
会社の魅力を余すところなく伝え、
就活生が共感できるメディアを目指しました。
就活生のみなさんも、採用サイトを見る際は
「なぜこのコンテンツが載っているのか?」
「どんな動線で情報を届けたいのか?」
を意識してみると、次の面接準備に役立つはずです。
マーキュリーでは、今後も記事や動画で採用ノウハウや
社内カルチャーを発信していきますので、
ぜひブックマークしてお楽しみください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回の「写真撮影編」でまたお会いしましょう!
マーキュリー採用担当 馬場
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※この記事の情報は執筆時点のものです。